2022年1月4日火曜日

鈴鹿 藤内壁と藤内小屋  

 2022年1月2~3日 メンバー:R.Y T.Y SY







1月2日、3日と藤内壁でアイスクライミング三昧を楽しもうと出かける。今年は寒く雪も多いので大いに期待して。

1時間余りかけて藤内沢出合まで登るが、どうも氷りのあるルンゼの状態がおかしい。どう見ても氷に厚みが感じられない。それにいつも登られているルンゼに全くラッセルの跡がない。藤内壁常連さんは、この状態では全く登っていないようだ。雪は1m近くあるので、取り付きまで谷を登るのは大変!と思い、ルンゼの上部から氷の状態を偵察するために上から下降することにする。

国見峠まで登ると、変なところから人が登ってくる。聞くと「変なところに誘導されました。」??とのこと。何のことかと国見峠から山頂に続くルートを少し進むと、ワカンを履いた2人と、それに続く3人が、ドンドン小さなピークを目指して登っている。しかしルートが間違っている。我々は正しいルートを行かなければ前尾根の上部に出ることができないので、ラッセル跡を離れ深いラッセルで左に進む。しばらく行くと谷を越える部分でトレースが谷を下っている。「そうか、ここから間違って谷へ誘導されたんか。そらしんどいわ!」と話しながら現れてきた夏道を進み、前尾根上部に移る。先に登っていたワカン組の声が右手の高い尾根から聞こえる。

前尾根を少し下り、αルンゼの詰めから50mの懸垂3回で、ちょうど取り付きまで下降する。途中のF3、F2、F1は、全く氷が発達しておらず、足を蹴り込めばズボッと氷の中に入り込む。こりゃダメだ…何とか登れないことはないが、面白くない。取り付きからは下りのラッセルなのでそんなに苦労はないが、岩の間に落ち込まないよう神経を使う。下りに見た前壁は繋がってはいるがスクリューをねじ込むだけの厚みはないようだ。トップロープなら楽しめるがリード(できなければ面白くない)は無理なようだ。意気消沈しながら宿泊を予約してある藤内小屋に入る。

明けて3日、「どないしょう?」と3人で相談するが、「折角正月だし、小屋の餅つきを手伝おう!」と言うことになり、8時頃から大勢の人と一緒に餅つきと、食べることに精を出す。おかげで新たな出会いもでき、藤内壁が近くなったように感じられた。

今年は、氷が発達する前にたくさんの雪が降り、雪が氷の布団変わりとなって風が当たらないため、大きく発達していない。同じような状況が八ヶ岳でも見られるとのこと。残念!昨年も一昨年も十分な氷の発達が見られなかったが…少し雪が溶けて水が流れ、冷たい風が吹くと2月初め頃には氷るかも知れない…希望的観測!です。  

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