2023年4月30日日曜日

大峰 伯母谷覗

1月15日(日曜日) メンバー:TY・TK・AS・SO・SY

 大峰主稜から少し外れた場所に「伯母谷覗」はある。なぜこんな所に行場があるのか?と以前から興味があった。ちょうど「岳人」908号にその案内が掲載されており、氷シーズンまでの暇つぶし?に行ってみることにした。

 上多古谷の支流上谷林道を進み、上谷集落?入り口にある神社前から歩き出す。杉林の中を登ると大峰主稜の阿弥陀ヶ森から吉野川まで伸びる尾根上の上谷分岐に出て、柏木道と合流する。
 忠実に尾根を登るが、地型図にある尾根を上を辿る道と、巻き道が分かれる辺りから積雪が多くなってくる。
 巻き道は雪が多いと時間がかかると思われるので尾根を進む。これがくせ者で、地図上の尾根道は、シャクナゲや雑木が道を塞ぎほとんど廃道状態。うまくルートファインディングしなければ行き詰まってしまう。それでも見晴らしが良く、自然が良く保たれており植生も豊かで登山らしい登りができた。おかげで少々時間を食った。

 目的の伯母谷覗は、腹ばいになって(山上ヶ岳の西の覗きと同じ)50m近い岩壁の上からワサビ谷を見下ろすもので、視界を遮るものがない。雲海の上に大普賢岳がひときわ高く聳えて、「深山大峰」そのものが目の前に広がる。ここで行(ギョウ)がなされていたとしても、不思議ではない。

 展望をゆっくりと堪能した後、尾根道は諦め、巻き道を下る。傾斜の強い部分で上谷の源流を横切ってからは、雪の急斜面が続くトラバースとなり、アイゼンを着けて慎重に下る。急な雪面は、ストックでは心許ない…。(暖冬といえども油断なく!)

 尾根からの踏み跡と合流すれば危険な場所はないが、なんと下りの長いことか?まだか、まだか?と、いつも行く台湾料理の唐揚げが食いたいetc…で、気を紛らわしながら薄暗くなった登山口に降り立つ。

             この辺り、かすかな踏み跡がある
              振り返れば綺麗なピークが見える
                  伯母谷覗             
               腹這いでのぞき見る
                小普賢・日本岳
                気持ちの良い尾根
             左から日本岳、小普賢、大普賢岳
                 ガスの樹林帯
 

2023年4月25日火曜日

大山 烏ヶ山

                 南峰の稜線 

                
                   南峰から見た本峰
              初めてのメンバー、山頂到着
             山頂にある大きな岩 後ろは大山
                









切り立った南峰稜線
              暑い、あつい!と言いながら
            山頂直下右斜面1/3程が全部落ちた

 3月4日(土曜) メンバーSY・SO・TK・AS

 お天気ねえさんが「日本中、雨やアメや!」と言っている中で、ストレスを発散する場所はないか?と、必死でひまわり画像、地上天気図、高層天気図等を見て、何とか西日本、中でも鳥取・島根県の回復が早いと読んだ。

 それではと、大山山系の中にあって、ひときわ鋭く気になる山「烏ヶ山」へ。無雪期登った仲間は、雪にある間に登るに大賛成!と烏ヶ山へ日帰りで出かける。

 地図では、山頂から奥大山鏡ヶ成へ伸びる尾根が目についたので、それを登ることにする。駐車場へ着いた頃には空は「快晴」。3月初めとは思えない暖かさに「暑い、暑い!」とモンクを言いながら登る。烏ヶ山南峰までは緩い尾根で、下から見ると尾根が立ってくるところだけピッケルアイゼンを使用する。
 
 南峰は、30m程の細い稜線となっていて、その先「本峰」との間で切れ込んでいる。慎重に下り、急な本峰への登りを登る。トレースがなく、ピッケルアイゼンを使用した本格的な登りが初めての参加者もいるので、ロープをフィックスする。
 山頂広場の先にある山頂岩で写真を撮る。無雪期は、岩に登るのに苦労するらしい…が、今は雪で埋まり、すんなりと歩いて登れる。大山主稜が近くに大きく見える。Y予報士の予想どおり快晴無風の素晴らしい天気。

 下りは雪が緩み、登りより少し時間がかかったが、初心者も残置したロープのおかげで怖がることなく下りられた。
 南方を下りきったところで、大きな雷のような音が聞こえ、ビックリして振り返ると、山頂の北東面に引っかかっていた雪が、この暖かさで一気に落ちるところだった。初めて見る大きな底雪崩に、みんなビックリ!

 予定よりずいぶん早く駐車場に着く。南峰直下からは、スキーに絶好の広い斜面がひろがっており、2本のシュプールがあった。来年は絶対、スキーを持って滑り来よう!また楽しみが増えた(*^_^*)


池ヶ原湿原(岐阜の尾瀬?)  

4月24日 メンバー:SY・SF・YT・EM・TY 他1名 

 岐阜の湿原と言えば天生湿原がよく知られているが、岐阜の尾瀬?と言われる「池ヶ原湿原」は、天生より広く、京都から車で4時間余りで行くことができ、十分に日帰りができる、穴場的な存在である。

 前回(1昨年)は、5月中頃に訪れたが、ミズバショウには少し遅かった。今回は4月に入ってからの陽気もあるので、少し早めに行ってみることにする。

 まだ芽吹きも浅い谷間を登って行くと、整備された駐車場に着く。この湿原は、亀岡駅北側の整備地区より少し狭い6haあり、岐阜県の特別天然記念物第1種地区に指定されている。5月中頃になるとズバショウが終り、続いてリュウキンカやカキツバタが見られるが、アシが繁茂し花が見えなくなるため、毎年地元の人達が草刈りをして保存を続けているとのこと。6haの草刈りには、頭が下がる思いである。

 駐車場から50mも歩くと目の前にその全貌が広がる。一面白いミズバショウの花弁が広がる。湿原を一周する整備された高低のない木道を気持ちよく歩く。至る所に水が流れその脇にはリュウキンカが黄色い花をつけ、その内側にはミズバショウが広がっている。

 ゆっくり1時間余りで木道を一周すると、湿原を余すところなく見ることができる。尾瀬ヶ原は、近年乾燥化と鹿の食害が増え、私が初めて訪れた頃(約00年前)の尾瀬とはずいぶん変わったように見えるが、ここではまだ新しい湿原そのものを見ることができる。しかし所々にイノシシの掘り返した跡があるのが心配になった。

 近年の地球の変化を考えると、いつまでのこの湿原が訪れる人に安らぎを与えるところであってほしいと、願わずにはいられない。

              かっこの良いミズバショウ
              水辺にはリュウキンカが多い
             一面のミズバショウ
             緑の中に白いミズバショウが美しい
                  見とれる…


2023年4月22日土曜日

伊勢 姫越山(502.6m)   










 2月5日(日)
メンバー:L.AK他多数

 寒い雪の山ばかり行っているので、温かい伊勢にある姫越山の例会は嬉しかったし、この日が来るのを楽しみに待っていた。
2台の車に分乗して伊勢道を南下、走るにつれて植生が変化してくるのがわかる。温かいところに来たのだ
 
 駐車場に車を止め、潮の匂いが漂う集落を抜けて登山道に入る。急登であるが良く乾いていて、木々の合間から見える海を眺めると、ふるさとの山のような陰気くささはなく、気持ちも明るくなる。なによりもホンワカと温かいのが嬉しい。
 急登を終えると緩い上り下りが続く尾根道となり、朝日を浴びた太平洋がまぶしい。「あの水平線の向こうの方に、ハワイやチリがあるのか……。」何でもない当たり前のことだが、何ともウキウキする。
 
 最高峰の姫越山を超えて、急な斜面の下りの途中で追い抜いてきた人が、連盟の仲間であった。「エェッ!!なんでこんなマイナーなところで???…」お互いにビックリ。一日歩いても数人しか出会わない山である。それも京都からはるか離れたところにある…。
 でも不思議ではない。京都の仲間には変に、変な場所でよく出会う。活動範囲が広いのか活発な会員が多いのか?それにしても嬉しい。

 浜辺にある砂州で閉ざされた芦浜湖の砂浜で昼食を摂る。黒い熊野石で埋め尽くされた海岸に椰子の実が一つ打ち上げられていた。「歌にある、椰子の実一つ」は、嘘ではなかったんかと、また謎が一つ解けるとともに、遠い異国に思いをはせる機会を得た。

 下山途中、海の綺麗な景色と塩風を吸おうと遠回りをして近畿自然歩道を行くが、周囲の木が大きくなりすぎたのか、ほとんど見晴らしがきかなくガッカリした。20年余り前に作られた頃は、木が小さくて展望も良かったのだろうが、その後全く手入れがされてないようである。自然歩道と言われるものは、どこでも同じような状態にある。作るときには金を出すが後は○○○である。少し手入れをすればよい観光資源となるものを。美味しい魚を食べるところがなかったことと共に、残念であった。
 

鈴鹿 御在所岳 アイスクライミング  

               伊勢湾に登る朝日
               朝日の北谷を登る
               ガスのαルンゼを下降する
                晴天の第3ルンゼ
                   同上
                釈迦岳と竜ヶ岳
 
       第3ルンゼとαルンゼF3を登る

1月29日・2月4日
メンバー:多数の仲間たち

 今年に限らず近年は、天候不順のため藤内壁もうまく凍らない。時期を見計らって行って見るが、何とも頼りない心持たない氷が多い。

 それでも何とか登りたいのであちこち探してみるが、面白い場所はなかなか氷がつかない。いつもαルンゼと第3ルンゼを登る程度である。

 今年もこの辺りを2日間登ってシーズンが終わってしまった。ここ何年か続いていると思える太陽の活動が少しでも弱まってくれたら、普通の冬に、夏に戻るのに…と思い、どうにもならない地球の片隅に、毎年通い続けている。

2023年4月21日金曜日

越前 上谷山(1196.7m)  

        雪の斜面が続く 右の尾根は、三国岳、夜叉ヶ池へと続く
              琵琶湖が光って見える
         尾根で見つけた一つの根から5本の幹が出ている木
             ガスに反射して太陽が大きく見える
           
               上谷山山頂
               広い雪の斜面
                左側は、切れ落ちている
 1月22日(日)
メンバー:TK・SY・AS・SO

 滋賀県から入ると高時川の最奥にあり、雪の季節にはとてもじゃないが近づくこともできない。そこで何年か前、福井県側から登ろうとスキーで登ったが、手倉山までも行くことができなかった。それでは歩いてはどうか?とワカンを履いて登ってみたが、これも途中で追い返された。その当時は、ホントに雪が多かった。
 さらに一度、雪のない季節に高時川の支流(針川)を詰めて登ろうとしたが、面白くない沢に飽き飽きしたのと、ひどいブッシュに阻まれ、これまた断念!という縁のない山であった。しかし、登れないと、どうしても登りたいという気持ちになる。
 今年、冬の天候が安定しないので、雪も少なくある程度の高さまでは楽に登れるのでは…と出かける。
登山口には、1台の車と1本のスキー跡がある。だれも来ていないのでは?と期待したが無理なようだ。
 最初は、地肌の見える山肌を登っていくが、しばらくするとどんどん雪が増えてくる。不安定な天候のおかげで、新雪がいくらかあるがその下はよく締まった雪で、ワカンでも登りよい。手倉山まで来ると全くの冬世界…楽しくなってくる。尾根の左側は切れて雪庇が張り出している。チョットした雪山?気分だ。
 いくつか小さなピークを越えて、湖北の山から奥美濃に続く主稜線に出ると、琵琶湖が光って見え、上谷山も指呼の範囲に見える。少し下って登り返すと、だだっ広い上谷山の山頂に着いた。4度目の正直ではあるが、地図でおおよそのことは予想はしていたので、そんなに感激はない。先行者が下山のためスキーを調整しているところであった。一瞬「スキーがあれば…」と気持ちが揺れるが、「今日はこれで十分!」と、みんなと登頂を喜び合う。
天気があまり良くないが、雪を被った金草山や冠山がすごく大きく見える。残念ながら能郷白山や荒島岳は見えなかった。
下りは同ルートを走るように下る。途中、干からびたナメコを少し収穫した。良く乾燥しているが腐りはしていない。「これ食べたらうまいで!」と、いくら説明してもS嬢は信じない。後日、「食べたか?」と聞くと「捨てました。」と。「勿体ない。私は全部食べたで!」と言うとビックリしていた。「乾燥ナメコ、ああ、うまかった!」

八ヶ岳 峰ノ松目沢   

       F2                
天気も良いので、気分も晴れやか     F7

1月29日(日) 天候:晴れ
メンバー.SO・TY・RY・TK・SY

天候が安定している間に、アプローチの短い峰ノ松目沢へ日帰りで。
雪は例年並みにあり、心配していた氷もすべて出ていた。
この沢は、滝があまり大きくなく傾斜の緩い部分もあるので少しきつめにF1からF7まで、できるだけ傾斜の強い部分を選んで登る。
経験の浅いものは、少し時間がかかるが今回は空いていたので、他のパーティーの邪魔をすることもなかった
F7まで登ったがF8はもう一つだったので、ここで切り上げ、3回の懸垂下降を交えて下山する。

今年は気候のせいか、近場の氷の発達があまり良くなく、登る回数も少ない。天候はしかたがない。また来年に期待するか…。



 

京の低山  十二支の山「牛松山」(亀岡)629.0m 4月10日(月)  

南向きの牛松山は、春、多くの三つ葉ツツジが咲くこの季節が登山には一番よい
       「北保津」バス停から東に竹藪を抜けて登ってくると、獣よけ柵と扉がある。扉の先に車4~5台のPがある。
  • 三丁目まで登るとの鳥居と蟷螂がある、この先緩い登りが6丁目まで続く
  9丁目付近からは、亀岡市内の展望がよい。ここから12丁目までは急な部分がある。
 八丁目の標石 このような標石が一八丁まであり、よい目安となる。9丁目、14丁目、15丁目の手前が展望も良く、休憩に最適。
  最高点(636m)  関西のテレビ各社のアンテナ受信所。ここで比叡山からの電波を受け、三角点のある場所から少し下ったところまでケーブルを引き、1本のアンテナから亀岡、南丹市方面へ電波を発信している。ここも展望はあまり良くないが、愛宕山は間近に見ることができる。昼食や休憩に適した広い広場である。
三角点(629m)のある山頂 最高点からは100mほど西へずれている。展望はない
山頂手前に金毘羅神社と休憩所があるので、雨や雪の日にも休憩ができる。

 

北ア 上高地~槍ヶ岳~双六池~ワサビ平

23年 8月4日(金)~6日(日) メンバー:S.F  S.N  T.S  E.M  K.M  M.H  S.Y 4日 平湯からうまく1台のタクシーで上高地入りする。まだ観光客が出ていない時間なのでよく空いていて、気持ちが良い。木洩れ日の中、槍ヶ岳目指して出発。         ...