2024年2月6日火曜日

京の低山 八木城跡(亀岡・南丹市)

本丸までのほぼ中間
              この時期、モチツツジが美しい
             途中にある展望台 ノンビリ休憩??
              登山道は、綺麗に整備されている
              登山道の所々に展望所がある
        登山口にある亀岡市交流会館 メタセコイヤの並木が綺麗
 2023年5月13日

近頃、低山ブームというか、身近な低山に登ることが流行っている。
標高は低くてよいから、山頂で山ごはん作って食べたりヨガをするとか、そんな場所があればよい…という話をよく聞く。
そこで究極の低山として亀岡市と南丹市の境にある内藤如安で知られて八木城跡を紹介する。
標高は330m。2ヶ所の登山口から歩いて、どちらも1時間弱の山である。
登山口の一つである亀岡市交流会館(亀岡市宮前町神前)から登ると、整備された登山道の途中にある展望台から、保津川(桂川)の向こうに牛松山が対峙し、愛宕山から地蔵山を初め、東方向の山々が鈴鹿山脈辺りまで眺めることができる。
道は、ほぼ尾根筋につけられており、春は三つ葉ツツジのピンク色が、秋は山の斜面を埋め尽くす色とりどりの紅葉が楽しめる。
尾根を進むと城跡独特の堀切をいくつか超えて、本丸に近づくにつれて縦堀が確認できるようになり城好きにはたまらない場所である。
山頂(本丸跡)は、尾根が北に少し突き出た場所にあり、平らで広く見晴らしがとてもよい。眼下に八木町(南丹市)の町並みから右に、京都市内に続く盆地の真ん中を保津川が蛇行して流れているのが見える。亀岡から老ノ坂峠を越えて京都市内。峠の左には、唐櫃越え、明智越えが通じる尾根がよく見える。この3ヶ所の道を通って明智光秀の軍勢が本能寺を攻めるたと思うと、地元民としては感無量!戦国時代にタイムスリップしたように感じることができる?山頂に西側を少し下ったところには、展望のよい明智旗立岩がある。
また秋から冬にかけては名物の丹波霧が発生し、この町並みを白一色で覆ってしまう。周りの山々が、まるで海に浮かぶ島のようにみえ、幻想的な風景を醸し出す。晩秋の、よく晴れた日の午前10時頃を目安に登ればこの風景に出会うことができる。
帰路は、元来た道を下山するのがよい。交流会館は、飲食も可能である(月曜定休)。


2024年2月4日日曜日

韓国アイスクライミングツアー  

パンデアイスパーク 雪岳山トワンソン滝 

1月26日~29日(天候:4日間快晴)メンバー S.Y  T.Y  R.Y  T.K

アイスクライミングがうまくなって安全に楽しめるよう、持久力と筋力・登るフォーム、それに度胸を鍛えようと100mの人工氷瀑のある韓国「パンデアイスパーク」と、300mの大滝がある雪岳山へ行く。

26日 関空では、見たこともない大混雑の中を出発。仁川まで迎えに来てくれた友人Sさんの車に乗り、自宅まで行く。夕食は、奥さんが作ってくれた韓国家庭料理のプルコギのごちそうを味わう…うまかった。

明日からの予定を打ち合わせして、早々に寝る。

27日 早朝、3日間我々に付き合ってくれるSさんと合計5人で、100mの人工氷瀑があるパンデアイスパーク(地元が力を入れておられる)に向かう。

パンデは暖冬で氷の発達が遅れていたが、本日が登攀解禁日とあって多くのクライマーで賑わっていた。

早速登り始めるが、韓国コーロン登山学校の講師をしている友人の「Iさん」の指導もあって(彼は韓国語、私は日本語で、お互いに何を言っているのかわからない。Sさんが通訳をしてくれる)、みんな少しは自信がついたようだが疲れてくるとフォームが崩れる。私も30mがうまく登れない。2019年には100mがそんなに苦労せず登れたのに??…年かなぁ…。みんな、日本では長い距離を体験したことがないからよい体験となるだろう。

明日は雪岳山のトワンソン(ポッポ=滝)へ行くので、登山口まで移動する…その間、夕食を食べたか食べなかったか??…忘れた。

28日 宿近くの食堂が7時から開店ということで、豆腐料理の朝食を食べに15分ほど車で走る…等々していたら出発が8時40分になってしまった。随分遅いがトワンソンまで行く。トワンソンは地元でも有名な滝で、展望台まで行く歩道が整備されていた。

歩道を離れて沢筋を徒渉や高巻きを繰り返しながら1時間30分程登ると、下部100m滝が見えてきた。これを登るために過去2回来たが、大雨が降ったり、アプローチが危険で入山できなかっりして、今回初めて到達することができた。

100m滝は、時間も遅いので誰もいないが200mの大滝には、6名ほどが取り付いている。Sさんがトップを行くというのでとりあえず下部滝を登ってみる。100mロープと80mロープの2本で3人がアンザイレン。あとの2人はロープがないのと登攀時間を考えると登るのは無理と判断して、取り付きでフォローする。

トップが到着すると100mロープが10m弱しか残っていない。80mロープで大丈夫かと思ったが、やはり無理で3人目が20mほど登る羽目になってしまった。そのうち上部200mを登ったパーティー5人が下山してきた。100m余りのロープを4本持っている。下部だけでもと思ったのが「甘かった!」

懸垂下降も80mロープでは10mほど足らず、少し登って短いロープを引っ張りに行き、何とか安全な場所まで届かせた。全員が取り付きに揃ったのは14時頃、駐車場に着いたのは16時過ぎになってしまった。…今回の教訓:ロープとギアは十分に持参!

束草(ソッチョ)で夕飯を食べて、ソウルへ帰ったのが23時を回っていた…みんなお疲れ!

29日 ブンカン山(インスボンがある山)へ行く予定をしていたが、昨夜遅かったので「止めとこう!」となり、諦めてSさん宅でノンビリして水原(スオン:「李」という王が造営したお城がある。韓国ドラマ「イサン」参照)の温泉に行き、仁川空港まで送ってもらう…この4日間、Sさんには大変お世話になった。よく日本へ来られるので、北アなどみんなで一緒に登りたい。                                                                                                記.kamemaro

 

                                           パンデアイスパーク
             右から40m100m60m30mの人工氷瀑
                  100mを背に
                約10人が取り付いているのが確認できる
                                       あばら骨付肉の煮込み
               韓国家庭料理のプルコギ(友人宅)
薬膳と野菜の料理
雪岳山の夜明け
            いつ見ても綺麗な山 右のピークの左下コルまでゴンドラがある
                                            トワンソン滝上200m 下100m
                 下部100mを登る友人
              トワンソン滝全景200mの右下部に100mが見える

2023年5月15日月曜日

飛騨 荒城川支流「木地屋谷」沢歩き

5月13日(土) メンバー:SY・SO・AS

 薄ら寒い新緑の木地屋谷は、膝上まで濡れることはなく、この季節にもってこいの沢登りではなく「歩き」のルート??

 例によって3時出発、高速をケチるのはシンドイ…と思いきや今日は土曜日。そんなに急ぐことはなかった…沢も2~3時間程度だし。

 前回は二股から上流だったけれど、今回は下流部の綺麗な部分。横に林道があり何の心配もない気楽な沢歩き。適当な場所から沢に降りる。

 一面にスラブが広がり川幅いっぱいに白い泡を立てた水が流れ落ちている。新緑の薄緑と水の流れが調和し、ホントに美しい。

 技術的に何の問題もない滝をいくつも越えていくと、昨年入渓した見覚えのある場所に着く。時間も早いがここで打ち切る。ここから林道を下るが慣れか、昨年より早く感じた。

 早速「えびすの湯」目指すが、開店にはまだ2時間余りもある。衆議一決、隣にある「十二ヶ岳」に登りに行くことにする。地図ではほとんど上まで林道が続いている。4WD、行ける所まで行け!!と登ると、1200m付近まで登ってしまった。あと100m余り、もうけた!と、ゆっくり新緑の山を楽しむことにする。

 山頂から北アルプスの12山が展望できるところから十二ヶ岳と言うらしいが、今にも雨が降りそうな今日は、展望台からでも焼岳、笠、黒部五郎、北ノ股岳くらいしか見ることができなかった。

 もちろん温泉は「えびすの湯」と、下ってきたら満員御礼!残念! 少し離れた飛騨古川にある「しぶきの湯 遊湯館」で暖まる。

 今回もお土産は、コシアブラと谷の林道脇で採ったコゴミ。天ぷらと酢味噌か辛子マヨネーズ和えで食ったらウマい!!

               谷いっぱいの流れ
スラブが美しい
                新緑と滝の調和
                楽しい沢歩きが続く
             広いナメと新緑の林(魚の影は薄い)
 北アルプス黒部五郎岳方面

2023年5月5日金曜日

大峰奥駆け 葛川トンネル~行仙ノ宿~上葛川

 5月5日(こどもの日)

メンバー:SO・SY・YH・AS

 こどもの日。天気予報にごまかされず、大渋滞にも遭わない、地震にも遭わず(これはあと??)、遠出を敬遠する方が正解と、いうことで出かけた大峰奥駆け。今回は葛川トンネルからの往復…かなりしんどそう(-_-;) 出発が7時と、少し遅かったが「一番の難所(交通の便)」と思われるコースが終わるとなると嬉しい。

 いくつかの上り下りを繰り返し、このコースの難所(シンドイ場所)と思われる地蔵岳へ。ホントにシンドイ…小さなピークがいくつも続く。岩場が続くのは面白いが、上り下りはイヤダ!思いの外時間がかかる。

 地蔵を過ぎて笠捨山の登りにかかる。標高差200mはキツい。山頂から行仙ノ宿までは、ほぼ下りとなるが、やはり上下が多い。巻き道があるようだが、それを使うと奥駆けをサボルことになるのでヤメる。やっと着いた行仙ノ宿は、地元「新宮山彦クラブ」が奥駆道と同様に大切に手入れをされていて、登山者にとっては「オアシス」的な存在だ。

 簡単な行動食を摂り、元来た道を引き返す。笠捨山、ここはやはり巻き道をズルして葛川越えに出る。さらに時間短縮を図るため、葛川の谷に沿って残っている「天誅組」縁の杣道を利用して上葛川の集落に下山する。

 何年か前、葛川を遡行して下った時は、歩きよい道であったが、今は桟道の上流部分は荒れて不明瞭である。しかし、杣道を支える10mを越える手積みの石垣などが、随所にその名残を残している。

 上葛川からは車道を辿り、トンネル手前のバス停「玉置山登山口」付近から1/2.5万図にある道を登り奥駆け道に出るが、登山口の入り口から中腹くらいまでは全く道らしいものがなく不明瞭なため登らない方が良い。高低差約120mを登り、尾根伝いに車を駐車した場所に着く。

               はるか遠くに釈迦ヶ岳
              シャクナゲとツツジの嬌艶
                葛川沿いの杣道
            地蔵岳には、こんな岩場がいくつかある
                  地蔵岳





2023年5月1日月曜日

北ア 西穂岳 独標

3月19日(日曜)
メンバー:SY・SO・TS・AS・TK

 西穗高の独標までは、雪山をリードできるリーダーがいれば初心者も含めたパーティーでも登山が可能な範囲である。少しでも雪山になれるため、「短い積雪期を少しでも有効に利用したい。」と理由を付け出かける。

 新穗高に着いたのは7時半過ぎというのに、ゴンドラ駅には長蛇の列ができている。2便目(9時15分発)、満員のゴンドラに乗り西穗高口駅へ。風はきついが、雲一つない天気にウキウキ!早速、準備を整え出発。観光客が登山指導所がある辺りまでうろうろしている。そして「この道、何処へ行くんですか?」??「早よ戻らな、えらい目に遭うで!!」

 急な登りを終えると西穗高山荘に着く。休む間もなく独標目指して進む。以前来たときは強風とガス、アイスバーンの大雪面に不安を覚え、丸山の先から引き返したが今回は大丈夫だ。アイゼン歩行も当時より安定している。

 独標が近づくにつれ多くの登山者と出会うようになる。
 独標の登り、マア!いろんな人が登ったり、下りたりしている。中でもガイド登山が目立つが、こんなところで何人もを1本のロープにつなぎ、同時に登下降している。ロープは、気休めか?時間短縮か?2人くらいならそれも良かろうが一人スリップすれば、み~んな岳沢。ああ、恐わ!私にはできない。

 登り終えた頃からガス出だして、奥穂や前穂が見え隠れするようになった。あまり良い天気なので上昇気流が冷やされて雲が発生する…夕方になればなくなるが…。おかげで幻想的な写真が撮れた。
 あんまりノンビリ登ったため、ゴンドラ最終便に間に合うか心配になり、下りは少々急がされた。(下りのゴンドラは空いていた。)

前穂と明神岳Ⅰ~Ⅴ
             ガスの晴れ間に雪面が光る
独標の登り(ロープを固定しておく)
                 独標の下り
              前回は、先の大斜面で引き返した
                快晴の西穗高稜線

2023年4月30日日曜日

大峰 伯母谷覗

1月15日(日曜日) メンバー:TY・TK・AS・SO・SY

 大峰主稜から少し外れた場所に「伯母谷覗」はある。なぜこんな所に行場があるのか?と以前から興味があった。ちょうど「岳人」908号にその案内が掲載されており、氷シーズンまでの暇つぶし?に行ってみることにした。

 上多古谷の支流上谷林道を進み、上谷集落?入り口にある神社前から歩き出す。杉林の中を登ると大峰主稜の阿弥陀ヶ森から吉野川まで伸びる尾根上の上谷分岐に出て、柏木道と合流する。
 忠実に尾根を登るが、地型図にある尾根を上を辿る道と、巻き道が分かれる辺りから積雪が多くなってくる。
 巻き道は雪が多いと時間がかかると思われるので尾根を進む。これがくせ者で、地図上の尾根道は、シャクナゲや雑木が道を塞ぎほとんど廃道状態。うまくルートファインディングしなければ行き詰まってしまう。それでも見晴らしが良く、自然が良く保たれており植生も豊かで登山らしい登りができた。おかげで少々時間を食った。

 目的の伯母谷覗は、腹ばいになって(山上ヶ岳の西の覗きと同じ)50m近い岩壁の上からワサビ谷を見下ろすもので、視界を遮るものがない。雲海の上に大普賢岳がひときわ高く聳えて、「深山大峰」そのものが目の前に広がる。ここで行(ギョウ)がなされていたとしても、不思議ではない。

 展望をゆっくりと堪能した後、尾根道は諦め、巻き道を下る。傾斜の強い部分で上谷の源流を横切ってからは、雪の急斜面が続くトラバースとなり、アイゼンを着けて慎重に下る。急な雪面は、ストックでは心許ない…。(暖冬といえども油断なく!)

 尾根からの踏み跡と合流すれば危険な場所はないが、なんと下りの長いことか?まだか、まだか?と、いつも行く台湾料理の唐揚げが食いたいetc…で、気を紛らわしながら薄暗くなった登山口に降り立つ。

             この辺り、かすかな踏み跡がある
              振り返れば綺麗なピークが見える
                  伯母谷覗             
               腹這いでのぞき見る
                小普賢・日本岳
                気持ちの良い尾根
             左から日本岳、小普賢、大普賢岳
                 ガスの樹林帯
 

2023年4月25日火曜日

大山 烏ヶ山

                 南峰の稜線 

                
                   南峰から見た本峰
              初めてのメンバー、山頂到着
             山頂にある大きな岩 後ろは大山
                









切り立った南峰稜線
              暑い、あつい!と言いながら
            山頂直下右斜面1/3程が全部落ちた

 3月4日(土曜) メンバーSY・SO・TK・AS

 お天気ねえさんが「日本中、雨やアメや!」と言っている中で、ストレスを発散する場所はないか?と、必死でひまわり画像、地上天気図、高層天気図等を見て、何とか西日本、中でも鳥取・島根県の回復が早いと読んだ。

 それではと、大山山系の中にあって、ひときわ鋭く気になる山「烏ヶ山」へ。無雪期登った仲間は、雪にある間に登るに大賛成!と烏ヶ山へ日帰りで出かける。

 地図では、山頂から奥大山鏡ヶ成へ伸びる尾根が目についたので、それを登ることにする。駐車場へ着いた頃には空は「快晴」。3月初めとは思えない暖かさに「暑い、暑い!」とモンクを言いながら登る。烏ヶ山南峰までは緩い尾根で、下から見ると尾根が立ってくるところだけピッケルアイゼンを使用する。
 
 南峰は、30m程の細い稜線となっていて、その先「本峰」との間で切れ込んでいる。慎重に下り、急な本峰への登りを登る。トレースがなく、ピッケルアイゼンを使用した本格的な登りが初めての参加者もいるので、ロープをフィックスする。
 山頂広場の先にある山頂岩で写真を撮る。無雪期は、岩に登るのに苦労するらしい…が、今は雪で埋まり、すんなりと歩いて登れる。大山主稜が近くに大きく見える。Y予報士の予想どおり快晴無風の素晴らしい天気。

 下りは雪が緩み、登りより少し時間がかかったが、初心者も残置したロープのおかげで怖がることなく下りられた。
 南方を下りきったところで、大きな雷のような音が聞こえ、ビックリして振り返ると、山頂の北東面に引っかかっていた雪が、この暖かさで一気に落ちるところだった。初めて見る大きな底雪崩に、みんなビックリ!

 予定よりずいぶん早く駐車場に着く。南峰直下からは、スキーに絶好の広い斜面がひろがっており、2本のシュプールがあった。来年は絶対、スキーを持って滑り来よう!また楽しみが増えた(*^_^*)


京の低山 八木城跡(亀岡・南丹市)

本丸までのほぼ中間               この時期、モチツツジが美しい              途中にある展望台 ノンビリ休憩??               登山道は、綺麗に整備されている               登山道の所々に展望所がある         登山口に...