2022年8月1日月曜日

台高山系 唐谷川~迷岳

 7月31日(日) メンバー:Y・K・Y・O

「迷岳」の名前を知ったときからその名に惹かれて登ってみたいと思っていた。しかし登山道を登っても面白くないだろうから、唐谷川から登ろうと考えていた。

天候は不安定ではあるが、早めに下りてくれば大丈夫と早朝に入渓する。逆光の沢は、水面が日が反射して水中の岩やデコボコが見えにくく歩きにくい。早速釡を泳ぎ(なくても取り付くことはできる)水流の際を登る。暑いのでよい加減の水温である。

簡単な滝やゴロゴロした岩の間を越えて進むと、一の滝に出会う。近くまで行きよく観察すると登れたみたいであるが、予備知識もあまりないため躊躇なく右岸を巻く。これを越え、いくつかの滝を越えると二の滝に着く。右側を簡単に巻き、しばらく進むと二俣になるが、右俣を進む。余り面白くない谷を進むと三の滝に着く。水量は少ないが幅広滝で垂直に40m余り落ちる姿はきれいで、マイナスイオン一杯!ここも右岸を巻いて登るが結構急でシンドイ。7~80m登ると谷沿いの登山道らしい場所に出る。この道をしばらく進み谷に戻ると三ノ滝の落ち口を少し登ったところにであった。

三ノ滝を越えると奥の二俣に着くが、ここからも右俣を登る。水が切れた頃に三俣に着く。左右の谷は、なんとか谷らしいが中央の谷は尾根の斜面がへっこんだ程度のものである。どちらを進めば稜線に早く着くか見極めて、左のルンゼ状の沢を詰め途中から左側の小尾根に乗って進むと、谷底から200m余りの標高差で迷岳に続く稜線に飛び出した。やっと広葉樹の自然林が続くきれいな尾根である。ここまで、ほとんど杉の植林でつまらん光景が広がっていた。そのかわり、杉の落ち葉の下に隠れているヒルは遊ばせてくれた。フラダンスを踊っている奴や、手足にくっついている奴を50匹は退治しただろう。薬をかけると、クルクルと縮んで落ちるのを見ているとスッとする。その代わり献血もさせてやっている。

稜線を一登りすると、念願の迷岳山頂に着いた。何処にでもある無粋な看板が煩わしい。山頂は濃いガスに覆われ、展望も全くないので早々に下山にかかる。飯盛山を経由して下山するのであるが、飯盛山からの急な登山道は岩場が多く、ロープが張ってあるが、信用できるようなものではない。足を痛めたメンバーにとって修行だったことだろう。途中、すごいにわか雨に遭った。沢から聞こえる水の音が急激にかわる。さすが雨の台高、沢筋にいなくてよかったな!と慰める。

駐車場に着いて、ヒルの最終点検。暗いので車のヘッドライトで照らしながら点検するが、すべては退治し切れていなかったようで、みんな自宅まで持って帰ったようだ。車のステップには、誰かの献血のあとが着いていた。

朝一、泳いで越える
スラブに見えるが難しくはない
三ノ滝、水量は少ないが豪快な滝であった
水中から岩場に取り付くのは難しい






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