45mの懸垂下降
妙義山の最高点「相馬岳」を望む
中ノ岳神社本殿
雲がたなびく「浅間山」
妙義山は、標高1200mに満たない山にもかかわらず、魔法使いが住むような岩山であることはあまり知られていない。そのためロープが必要な箇所があり、多くの人が入ると待ち時間が多くなるため、できる限り早く出発する。おかげで金洞山と西岳のコルに着く頃には先頭となった…よし、よし、これでOK!
西岳直下の登りは、スラブの岩場を登り、右に張り出す尾根を登って山頂に達するが、まっすぐ稜線伝いに進むルートがあるのは知らなかった(後ろのパーティーに教えてもらった)。
奥穂高の「ロバの耳」より細い岩尾根を怖々下って、尾根の右側斜面を50mの懸垂下降で下る。ここからは急な斜面や岩壁の中を巻きながら細い尾根の上り下りが続く。落ちないだろうが落ちれば命がない斜面が続く。ルートファインディングもチョット難しい。2ヶ所、念のためロープを使用して、星穴への下降地点に到着。下る前に星穴岳のコルまで往復する。
昨年、星穴尾根から星穴岳に登り、このコルから東側の谷へ下降したので、コルから下降点までの間だけが繋がっていなかったので…まあ、これでいいかと。
星穴への下降の最初は、25m程度であるが半分は空中懸垂となって、星穴より小さな「射抜き穴」に降り立つ。全員下降したところで、妙義の主稜線からも見える大きな穴「星穴」目指して垂直45mの下降となる。何ともいえないダイナミックで気持ちのよい下降。下から見上げると、人間が小さな物のように見える。降り立ったところから左側にある古いロープに導かれて登ると、「星穴」に到着した。穴の向こうに見える荒々しい妙義山の紅葉に彩られた稜線が、額縁に飾られた絵のように綺麗に、また鋭く見える。
このように岩壁に空いた穴は、火山ガスが噴出した際にできたらしい。中ノ岳神社周辺には、第1から第4まで、大きな岩壁に空いた穴「石門」がある。
ここからは紅葉の林の中、岩壁を巻くように踏み跡が続き、中ノ岳神社へと導いてくれた。
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