23年 8月4日(金)~6日(日) メンバー:S.F S.N T.S E.M K.M M.H S.Y
4日 平湯からうまく1台のタクシーで上高地入りする。まだ観光客が出ていない時間なのでよく空いていて、気持ちが良い。木洩れ日の中、槍ヶ岳目指して出発。
横尾まではいつ来ても、何回歩いてもシンドイ、イヤな道である。涸沢への道を分けるが、涸沢へ行く登山客の方がはるかに多い。
ここからは、槍沢沿いの道になるが一向に高度は上がらない。槍沢ロッジ手前まで来て、やっと登山道らしくなる。取りあえず行動食を摂り、長い槍沢の登りにかかる。
太陽が容赦なく照りつける。暑くてペースは、自ずと落ちる。元気のよい韓国のパーティーにどんどん追い抜かれる。3000m級の山がない韓国の登山者にとっては、槍穗高はあこがれの山域らしい。我々も頑張るが足がついていかない。休憩の回数も増える。ここは、まっすぐ登れる残雪期の方が登りやすい。
みんなヘトヘトになる頃、やっと宿泊予定の殺生テント場に着く。槍が正面にに見える快適なキャンプ地である。以前、9月末に来たときは場所を探すのに苦労をしたので心配していたが、テントの数が少ないのに拍子抜けした。
5日 今日も良い天気で槍ヶ岳がキレイに見えている。いよいよメンバー待望の槍に登頂する日だ。槍沢を登っても「芸」がないので、東鎌尾根からアプローチする。
尾根に上がると燕から大天井、東鎌尾根、槍、北鎌尾根と天上沢を囲む尾根が荒々しく見え、天上沢の向こうには、針ノ木から白馬岳に続く山々がの展望が素晴らしい。参加者から歓声があがる。
槍の肩に着くと、いよいよ槍の穂先への登りが始まる。カラビナをクサリに掛けて、クサリをしっかりつかんで、両手を一度に離さないで、バランスを取る。クサリに頼って力まかせに登ってはダメetc!と、注意喚起してから登り始める。山頂直下のハシゴを登ると待望の山頂。みんな心配していたが無事、登頂(みんなそこそこ登るやんか。これなら下りもロープ無しでだいじょうぶや!)、と一安心。槍ヶ岳山頂
山頂直下のハシゴ
無事槍ヶ岳の登頂を終え今日のテント場、双六池目指して出発 。山荘の横から急な西鎌尾根を約400m下る。
千丈沢乗越で中崎尾根への分岐を過ぎると、アップダウンが続くものの随分緩やかになり、双六から縦走してきたパーティーにも出会うようになった。先ほど登ってきた槍ヶ岳が、随分高くに見える。
正面には赤茶け荒々しい硫黄尾根が、特異な姿を現している。尾根を東(右)に西(左)にと巻きながわら進むと、ようやく樅沢岳のピークにたどり着いた。ここから双六テント場まではもう少し、しかし西から怪しい雲が接近している。
急いで、テント場に到着しテントを張り終えるか否かというタイミングで雷を伴い、激しい雨が降り出した。女性のみんなは、双六小屋でティータイムを楽しみに行き、なかなか帰ってこない。快適な小屋だったらしい。
昨日といい今日といい、絶妙なタイミングで雨が降り出し、濡れることなく行動を終えるとができた。